Piggydbの機能一覧

情報の単位「フラグメント」

Piggydbでは情報をフラグメントという単位で管理します。フラグメントは「(知識の)断片」という意味で、ブログのエントリ(一つの記事)や書籍の一節、あるいはより細かい文書に相当します。
以下のようにフラグメントはブログに記事を追加していく要領で作成できます。

カレンダー

フラグメントには作成日時と更新日時が記録されますので、日々の出来事をフラグメントとして記録しておけば、そのまま日記になります。カレンダーの日付をクリックすればその日に更新されたフラグメントの一覧を表示することができます。

フラグメント同士を結びつける → ...

たくさんフラグメント登録しても、そのままではお互いに関連を持たないバラバラの情報です。Piggydbではフラグメント同士に「つながり」をつくることができます。これによって、バラバラの情報をより価値の高い「知識」へと成長させることができます。

フラグメント・ツールボタン → ...

フラグメントには、以下のようなフラグメント・ツールボタンが備わっています。これらのボタンは、フラグメントに関する操作へのショートカットとなっています。
どのような操作が提供されているかについては、以下に関連機能へのつながりを作っておきましたので、そちらを参照して下さい。

フラグメントの削除 → ...

フラグメントの削除は、特殊タグ#trash」を利用して行います。

フラグメント一括処理機能 → ...

Piggydbでは、複数のフラグメントを選択して、それらのフラグメントに様々な処理を行うための仕組みが提供されています。ショッピングサイトのカートのような感覚で、色々なページを移動しながらフラグメントを選択して、後でまとめて処理することができます。

フラグメント同士を結びつける

たくさんフラグメント登録しても、そのままではお互いに関連を持たないバラバラの情報です。Piggydbではフラグメント同士に「つながり」をつくることができます。これによって、バラバラの情報をより価値の高い「知識」へと成長させることができます。

階層構造とネットワーク構造 → ...

情報を整理する方法としてはファイルシステムやアウトラインプロセッサのように情報を階層的に構成するのが一般的ですが、Piggydbで管理される情報はネットワーク構造になるのでより柔軟性が高く強力です。例えばファイルシステムの場合、一つのファイルが所属できるディレクトリ(フォルダ)は一つだけですが、Piggydbのフラグメントは複数のフラグメントからの「つながり」を受け付けることができます。

「つながり」をつくる方法 → ...

フラグメント・ツールバーにある「つながりアイコン」をドラッグ&ドロップすることで、フラグメントの間につながりを作ることができます。
つながりアイコンをドラッグして、
他のフラグメントにドロップすると、
以下のような確認ダイアログが表示されるので「作成」ボタンをクリックします。
以下のようにつながりが作成されます。
つながりアイコンは、以下のように「選択中のフラグメント」にもドロップすることができます。これによって、選択しているフラグメントそれぞれに対して一括でつながりを作成することができます。

フラグメント・ツリービュー

フラグメントページには、そのフラグメントからつながりのあるフラグメント(子フラグメント)の一覧が表示されています。タイトルの左側にある [+] トグルをクリックすることで、そこからつながるフラグメントをどこまでも辿ることができます。
ツリー内にあるフラグメントコンテンツを見たい場合は、▼ボタンをクリックするとその場でコンテンツを表示させることができます。
ツリーの右上にある「並び替え」ボタンをクリックすると、並び替えモードになって、ドラッグアンドドロップで子フラグメント(直接の子だけ)の順番を変更できるようになります。この順番はデータベースに保存されます。

子フラグメントの並び替え → ...

フラグメントページには、そのフラグメントからつながりのあるフラグメント(子フラグメント)の一覧が表示されます。一覧の右上にある「並び替え」ボタンをクリックすると、ドラッグ&ドロップで子フラグメントの並び順を変更できるようになります。「並び替え」ボタンをもう一度クリックすると、並び替えのモードを終了します。

出来上がった知識を眺める「ドキュメント・ビュー」 → ...

ドキュメント・ビューは、選択されたフラグメントを起点として作成された、シンプルなXHTML文書を表示する機能です。この文書は登録した情報をまとめて見る場合に便利ですし、印刷にも適しています。表示する範囲はつながりを辿って2つ先のフラグメント(孫)までが対象となります。
ドキュメント・ビューを表示するためには、フラグメント・ツールボタン(#120)を利用します。試しにこのフラグメントの「ドキュメント・ビューを開く」ボタンをクリックしてみて下さい。

フラグメントをタグで分類する

Piggydbでは、フラグメントに対して、その内容を表現するタグ(ラベル)を貼り付けることができます。タグは検索のための目印となる情報です。あなたが今見ているこのフラグメントにもいくつかのタグが貼り付けられています。
作成されたタグの一覧は「タグ」メニュー(#44)から見ることができます。その中から一つのタグを選んでクリックすれば、そのタグが貼り付けられているフラグメントの一覧を見ることができます。

タギングの可能性 → ...

タグはとても柔軟性の高い分類の方法です。
情報を整理するための手法としては、予め分類の体系を作っておき(カテゴリー)、情報をそれらのいずれかに振り分けていく、というトップダウンのやり方が一般的でしたが、タギングはこれと反対で、ボトムアップに情報を分類します。
どのような分類があるのかは気にせずに、その情報に相応しいと思えるラベルを思いつくだけ貼っておいて、同じラベルの付いたものを後から引き出す、というのがタギングのコンセプトです。
Piggydbのタグシステムは、従来的なタグ(ボトムアップ)としての使い方だけではなく、カテゴリーのように予め分類を作っておいて、それらを適用する(トップダウン)という使い方も可能です。必要に応じて両方の使い方が出来るようになっています。
さらにタグはカテゴリーと違って、単なる分類・整理の用途には留まらず、様々な応用が可能です。例えば、自分がやらなければならない仕事の一覧(TODO)を管理したり、情報を共有している他のユーザーに対するメッセージとして利用したり、等等。

特殊タグ → ...

通常、タグフラグメントを分類するために利用しますが、Piggydbならではのユニークな機能として「特殊タグ」があります。特殊タグフラグメントに付けることで、フラグメントに様々な機能を持たせることができるようになります。
特殊タグは、他のタグと区別するために、文字 '#' から始まる名前を採用しています。
特殊タグも通常のタグと同様、タグによって分類したり、また特殊タグの機能を継承する子供のタグを作ることができます。

タグをタグで分類する(階層タグ) → ...

タギングの問題点は、タグの数が多くなった場合に収拾がつかなくなってしまうことです。また、本来分類には上下関係がありますが、従来のタグシステムでそれを表現するのは非常に手間がかかります。
Piggydbではタグに上下関係をつけることでこの問題を解決します。フラグメントだけではなく、タグ自身もタグで整理することができるのです。
例えば、「言語」→「英語」のような関係をつけておけば、「英語」というタグをつけるだけでその情報は同時に「言語」という意味も持つようになります。「言語」というタグで情報を検索すれば、「言語」の意味を持つ全ての情報(例えば、「英語」だけでなく、「日本語」とか「中国語」なども)を見ることができます。これが「タグの意味が継承される階層タグ」機能です。そして、たとえタグが大量に登録されても、階層によって整理することができますので収拾がつかなくなるという事態は避けることができます。

タグビュー → ...

ページ上部の「タグ」メニューをクリックすると、現在登録されているタグの一覧を、様々な形式で見ることができます。

タグの名前変更と削除 → ...

タグの名前変更と削除は、タグページにて行えます。
下のスクリーンショットの①の部分に、名前変更と削除のためのツールボタンがあります。

タグジャンプ → ...

キーワード検索用のインプットボックスにタグの名前を入力して、タグジャンプ用のボタンをクリックすると、タグページに直接ジャンプできます。タグジャンプ用のボタンは、検索ボタンのとなりに配置されています。
このインプットボックスではタグ名の補完ができるようになっていますので、タグの最初の何文字かを入力して、補完して、タグジャンプ、という感じで素早くタグページに移動できます。

フィルタでより高度な検索を行う → ...

Piggydbに用意された「フィルタ」という仕組みを使うと、複数のタグを組み合わせて、より高度な検索を行うことができます。
フィルタを利用するためには、「フィルタ」メニューから「新規フィルタ」を選択してクリックします(#114)。

関連するタグ

タグページやフィルタページのサイドバーには、以下のスクリーンショットのような「関連するタグ」の一覧が表示されます。関連するタグとは、タグフィルタで検索されたフラグメントについて、現在検索条件となっているタグの他にはどのようなタグが付いているかを調べてリストアップしたものです。
上の画面のように関連するタグは件数順にリストアップされます。「× 34」のような形でそのタグの件数が表示されます。
それぞれのタグの右側には「+」と「-」ボタンが付いていますが、これらのボタンを利用して現在表示されているフラグメントのリストをさらに絞り込むことができます。「+」をクリックすると、そのタグを検索条件に追加、「-」ボタンをクリックすると、そのタグで分類されているフラグメントをリストから除外します。

タグパレット(ドラッグ&ドロップでタギング)

ページ上部、メインメニューバーの右側にあるタグアイコンをクリックすると、以下のように現在登録されているタグの一覧を見ることができます。パレット上のタグ名をクリックするとそのページにジャンプすることができます。
タグパレット上にあるタグは以下のようにドラッグすることができます。
タグをドラッグして、フラグメントの上に移動すると、以下のように対象のフラグメントがハイライトされます。このようにハイライトされている状態でタグをドロップすると、そのフラグメントにドロップしたタグを追加することができます。

タグをタグで分類する(階層タグ)

タギングの問題点は、タグの数が多くなった場合に収拾がつかなくなってしまうことです。また、本来分類には上下関係がありますが、従来のタグシステムでそれを表現するのは非常に手間がかかります。
Piggydbではタグに上下関係をつけることでこの問題を解決します。フラグメントだけではなく、タグ自身もタグで整理することができるのです。
例えば、「言語」→「英語」のような関係をつけておけば、「英語」というタグをつけるだけでその情報は同時に「言語」という意味も持つようになります。「言語」というタグで情報を検索すれば、「言語」の意味を持つ全ての情報(例えば、「英語」だけでなく、「日本語」とか「中国語」なども)を見ることができます。これが「タグの意味が継承される階層タグ」機能です。そして、たとえタグが大量に登録されても、階層によって整理することができますので収拾がつかなくなるという事態は避けることができます。

フラット(一階層)なタグとフォークソノミー

Web2.0に分類される、多くのインターネットサービスが採用するタグシステムがフラット(一階層)であることには理由があります。複数の人間によって付けられるタグの、意図しない一致による集合知やコミュニケーションの発生を目的にしているためです。いわゆるフォークソノミー(folksonomy)と呼ばれるものです。こういった場ではできるだけコストの低い分類方法が求められます。
Piggydbは、こういったWeb上のサービスとは異なり、情報の共有を個人あるいは少人数に限定することによって、人のメンタルモデルが持つ本来の複雑さをできるだけそのまま表現できるような道具立てを提供する、というのが一つのコンセプトになっています。

タグツリービュー

タグの階層を確認するためにはツリービューを利用します。

タグ付けの際、親子関係にあるタグと入れ替わる仕様について → ...

仕様について気になった点がありますので、報告させていただきたいと思います。
まず、タグAとタグBがあり、それぞれ、次のような構造になっているとします。
 タグA
 |
 +―タグB
次に、あるフラグメントがあり、タグBが設定されているとします。 そこで、このフラグメントタグAを設定すると、フラグメントにはタグAのみが設定されている状態になります。
わたしは概念とタグを対応させて使っており、より広い概念が親に、その概念に属するものが子になるようにタグのツリーを構成しています。 そのため、タグBが設定されているところで、タグAを設定すると(操作を誤る・気付かず、など)、タグBが削除されてしまい、狭い概念の情報が消え去ってしまうのです。
より具体的な例を示します。
 タグ「乗り物」
 |
 +―タグ「車」
上のタグ構造で、フラグメント「トヨタのリコール問題」にタグ「車」を割り当てたとします。ここで、タグが設定されていることを失念するなどして、これは乗り物に関する記事だ、ということでタグ「乗り物」を設定すると、このフラグメントから「車」というタグ情報が消えてしまうのです。
このような仕様は、より細かい概念でフラグメントを仕分けたのに、その仕分けされた情報を消去してしまう場合があることになります。
他の意図をもってこのような仕様にされているのかもしれませんが、上記のような使い方をした場合には予期しない動作となるので、仕様の変更について検討いただければと思います。

出来上がった知識を眺める「ドキュメント・ビュー」

ドキュメント・ビューは、選択されたフラグメントを起点として作成された、シンプルなXHTML文書を表示する機能です。この文書は登録した情報をまとめて見る場合に便利ですし、印刷にも適しています。表示する範囲はつながりを辿って2つ先のフラグメント(孫)までが対象となります。
ドキュメント・ビューを表示するためには、フラグメント・ツールボタン(#120)を利用します。試しにこのフラグメントの「ドキュメント・ビューを開く」ボタンをクリックしてみて下さい。

作成したドキュメントを部分公開機能で発表する → ...

Piggydbには、作成したデータベースの一部をドキュメント・ビュー(#32)として公開する機能があります。匿名アクセス機能(#37)を利用すれば、データベース全てを公開することができるわけですが、公開する部分と非公開の部分を分けて運用したい場合などは、こちらの部分公開機能が便利です。
公開を行う方法は至って簡単です。公開したいフラグメントに「#public」というタグを付けるだけです。

「続き有」マーク

ドキュメント・ビューでは、対象となるフラグメントに加えて、その子フラグメント、そして孫フラグメントまでが表示されますが、孫フラグメントの先にさらに子フラグメントが存在する場合は、以下のような「→...」マークが表示されます。このマークは通常の「→」リンクと同じく、クリックするとそのフラグメントにジャンプします。

マルチユーザーでコラボレーション!

初期状態のPiggydbに用意されているユーザーはownerユーザーのみですが、複数人でデータベースを共有したい場合は、簡単にユーザーを追加することができます。
ユーザーを作成するためには、特殊タグ#user)を利用します(#81)。

特殊タグ: #user → ...

新しいユーザーを作成するためには、「ユーザー名をタイトルとするフラグメントを作って、"#user"というタグを付ける」だけです。これをユーザーフラグメントと呼びます。ユーザーを作成できるのは、ownerユーザーのみです。
作成されたユーザーのパスワードは、デフォルトの状態でユーザー名と同じになります。例えば、"marubinotto"というタイトルのフラグメント#userタグを付けた場合は、ユーザー名は 「marubinotto」、パスワードは「marubinotto」でログインできるようになります。ログインしたらすぐにパスワードを変更するようにして下さい (メニュー「システム/パスワード変更」)。

Piggydbの基本機能で実現されたユーザー管理

ユーザーはフラグメントとして管理されるので、
  • ユーザーフラグメントにゴミ箱タグ#82)を付けると、そのユーザーはログインできなくなります。ゴミ箱タグを外せば元に戻るので、一時的にアカウントを凍結したいときなどに便利です。
  • #userタグを継承していくつかのグループを表すタグを作り、ユーザーをグループ分けしたり、といったことも可能です。
  • データベースをエクスポートするとユーザーの環境もまるごと含めてエクスポートされます。

ユーザーホーム

ログインするとホーム画面に自分のユーザーフラグメントが表示されます。このフラグメントを編集できるのはownerと対象ユーザー本人だけです。
個人の情報を書き込んだり、すぐにアクセスしたいフラグメントに関連を付けたり、といった使い方ができます。
ユーザーフラグメントの下にある#homeフラグメント#84)は、全てのユーザーから見えるので、共有したい情報などはここに書いておくと良いでしょう。

ユーザーページ

ページの右上にはログインユーザーの名前が表示されます。この名前をクリックするとそのユーザーが作成、更新したフラグメントの一覧を見ることができます。このユーザーページは、フラグメントタグの作成者・更新者リンクをクリックすることでも表示されます。

匿名アクセス機能で情報を公開 → ...

基本的にPiggydbは、個人であれグループであれ、ログインユーザーのみに閉じて利用するプライベートなツールですが、この機能を有効にすると、ログインしていない匿名のユーザーにもデータベースの内容が公開されるようになります。
ただし匿名ユーザーはデータの編集を行うことはできません。あくまで閲覧のみです。データベースの中身を変更する場合は、匿名アクセス機能の有無に関わらず、ログインしていることが前提となります。
このサイト(piggydb.jp)自体が、匿名アクセス機能を利用しています。このように、作ったデータベースを完全に公開したい場合は、この機能を使うことで実現できます。
匿名アクセス機能は、部分公開機能(#35)とは異なり、全ての情報を公開することになります。

全文検索

ページ上部、メニューバーの右側に、キーワード検索のためのフォームが配置されています。キーワードを入力して検索ボタンをクリックすると、データベース内のフラグメントタグを検索して、その結果を表示します。
キーワードは、スペースで区切ることにより複数指定することができます。複数のキーワードが指定された場合、それら全てのキーワードを含むフラグメントを検索します(AND検索)。

タグジャンプ → ...

キーワード検索用のインプットボックスにタグの名前を入力して、タグジャンプ用のボタンをクリックすると、タグページに直接ジャンプできます。タグジャンプ用のボタンは、検索ボタンのとなりに配置されています。
このインプットボックスではタグ名の補完ができるようになっていますので、タグの最初の何文字かを入力して、補完して、タグジャンプ、という感じで素早くタグページに移動できます。

フラグメント一括処理機能

Piggydbでは、複数のフラグメントを選択して、それらのフラグメントに様々な処理を行うための仕組みが提供されています。ショッピングサイトのカートのような感覚で、色々なページを移動しながらフラグメントを選択して、後でまとめて処理することができます。

1. フラグメントを選択する

フラグメントには、以下のように選択を行うためのチェックボックスが備わっています。
フラグメントを選択すると、選択されたフラグメントの一覧を表示するウィンドウが表示されます。

2. 選択したフラグメントに対して一括処理を行う → ...

「選択中のフラグメント」ウィンドウの「→」ボタンをクリックすると、それらのフラグメントに対して処理を行うための、一括処理ページに移動します。

エクスポート/データベース復元(リストア)

Piggydbには、データベースの内容をファイルとしてエクスポートしたり、エクスポートしたファイルからデータベースを復元する機能が備わっています。

システム情報

メインメニュー「システム/システム情報」からアクセスできます。