タギングのコツ
キーワードとタグを混同しない
タグを付けるときに、何も考えずに、タイトルや本文中にあるキーワードを利用するというのはあまり有効ではありません。これらのキーワードはタグにせずとも全文検索の対象となりますし、キーワードが必ずしもそのフラグメントの(本質的な)内容を表現しているとは限りません。
まずタグは思ったほど必要にならないと考えた方が良いかもしれません。まずはつながりのネットワークだけを作っていき、ネットワークあるいはツリーが複数出来上がってきた頃に、それらに共通する概念を発見したらそれをタグにします。このような「発見」に基づくタグは比較的有益です。
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タグが削除されて更新されていたのですね。了解しました。
#237と関連して少し感じていることを書かせていただきます。
つながりとタグの2つの機能が別々に与えられていることについては、最初は戸惑いましたが、広い意味での関連性を2つの視点で与えられるので、より強い関連性がつながりで、そうでない緩やかな枠組みがタグでというように使い分けできて重宝しています。
固有名詞をタグに使う
Chaos Piggydbで取り上げた「超」整理法という本に、「分類の単位として固有名詞を用いるべき」だという指摘があるのですが、これはPiggydbを利用する際にも有効な手法だと思います。
同じようなテーマを共有するフラグメントを登録していると、それらのフラグメントに対して、くり返し同じ組み合わせのタグを付けていたりする事がよくあると思います。こういった場合は、それらのタグを統合するような固有名詞があれば、そちらをタグにしておいた方が後々の変更に強くなります。
通常はタグとして抽象名詞や形容詞などを利用する場合が多いと思います。このようなタグはその時の主観的な判断によって選択されるので(例えば重要性に関することやジャンルなど)、知識が成長すると共に認識が改まり、変更が必要になる可能性が高くなります。しかし、固有名詞ではそういった心配をする必要がありません(固有名詞の呼称が変わったとしてもタグのリネームは容易です)。
Piggydbではタグに対してもタグ付けできるので、固有名詞を分類のクッションとして利用することができます。例えば、複数のフラグメントに固有名詞でないタグを付けていて、それらの分類に対する認識が変わった場合、該当するフラグメント全てに対して修正を施さなければならなくなります。しかし、フラグメントに固有名詞タグを付けている場合、その固有名詞タグに対する分類を修正するだけで済みます。
ちょっと分かりづらいと思うので、具体的な例で説明してみます。
Chaos Piggydbでは書籍の内容を引用したデータベースを作っていますが、これらのフラグメントには基本的に書籍の名前のタグが付いています。そして具体的な内容についての分類はこの書籍名タグに対して行っています。実は個人的に作っているプライベートのPiggydbでは、当初直接フラグメントに内容を表すタグを付けるようにしていました。しかし同じ書籍から引用される内容は当然のことながら、同じようなテーマに沿ったものが多く、同じ組み合わせのタグがくり返し現れます。もし、この組み合わせに一つタグを追加したくなった場合、該当する全てのフラグメントを見ながら、タグを追加していく必要があります。Piggydbではフラグメントの一括処理が比較的簡単にできるので、数が少なければそれほど大変な作業ではないと思うのですが、書籍名をタグにしていれば、そのタグに対してタグを追加するだけで済みます。
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この記事を読んで私も「超」整理法、買って読みました。16年前の本で、PCを中心に書かれている第二章は流石に古さを感じさせますが、それ以外の部分は非常に示唆に富む内容で大いに刺激を受けました(この本読んだ後、まず会社の机・キャビネットに溜まっていた資料と名刺をどっさり捨てました)。ただ、固有名詞を分類の単位として用いるということについての直接の言及先は梅棹忠夫著の「知的生産の技術」だったんですね。ちょっと早とちり。
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フラグメントの登録数も多くなり最近感じたことは、タグを介してのフラグメント同士の結びつきは、
疎密度でいいのではないだろうかということです。
タグの機能は、少しでも関連のあるフラグメントを引き出せる糸。
ある主題を前提にフラグメントを関連付けるのは、新たな作業と思っています。
私の場合、ファイリングツールとしての使い方が主なため、必要なときに関連資料も含めて
引き出せることが主眼で使っております。
フラグメントに一つ一つ意味を持たせていると、フラグメントの登録自体がやっかいなことになり
いつまでたっても肝心のフラグメントが蓄積されず中途半端な状態になってしまう、というのが
私なりの印象です。
Piggydbの意図するところとずれているかもしれません。勝手な使い方をしております。