Piggydbデモ

Piggydbを使ってみる

PiggydbはWebブラウザから利用することのできるアプリケーション(Webアプリケーション)です。ただし、オンラインのサービスとしては提供していないので、ご自分の環境にインストールして利用して頂くことになります。PiggydbはApacheライセンスで公開されているオープンソースのソフトウェアで、パッケージをダウンロードしてご自分の環境にインストールする分には無料でご利用頂けます。普段使っているパソコンにインストールして、自分だけの情報管理ツールとして利用することもできますし、サーバーマシンにインストールして複数人で共有することもできます。
ダウンロードする前にどんな感じか試してみたい、という人のためにデモサーバーを用意しています。情報の登録や編集などの操作を試してみたい方はこちらを利用してみて下さい。

前提条件 → ...

Piggydbを動かすためにはJavaランタイム(Java 6.0 以降)が必要です。Javaがあれば、Windows, Mac OS X, Linuxなど、どのようなOSでも動作します(Mac OS Xには標準でJavaが搭載されています)。
ご利用のマシンにJavaが入っているか分からない場合は、以下のサイトでチェックできます(サイト内の「Java の有無のチェック」をクリック)。
インストールされていない場合は、上記サイトの手順に従ってJavaをインストールします。

スタンドアロン・パッケージ

PiggydbはWebアプリケーションですが、スタンドアロンアプリケーションのような感覚で利用できる「スタンドアロン・パッケージ」を提供しています。パッケージファイルをダウンロードして適当な場所に解凍し、実行ファイルをダブルクリックすればPiggydbサーバーが起動してタスクトレイに常駐します。
全ての環境でテストをしたわけではないので断言はできませんが (Windows XPとMac OS Xで動作確認済み)、JavaランタイムとGUIのシステムトレイがある環境であれば、このパッケージを利用できる思います。
以下に手順を示します。
1) Javaがインストールされていない場合はこちらでダウンロードしてインストールしておきます(スタンドアロン・パッケージを動作させるためには Java 6 (1.6) 以上が必要です)。
2) Piggydbダウンロードからスタンドアロン・パッケージをダウンロードします。
3) Zipファイルを適当な場所に解凍します。
4) piggydb.exeファイルをダブルクリックすると以下のようなスプラッシュスクリーンが表示されてサーバーの起動が始まります。
Windows以外のOSをご利用の場合は、piggydb-standalone.jar をダブルクリックするとサーバーの起動が始まります。起動しない場合は、コマンドラインから「java -jar piggydb-standalone.jar」を実行してみて下さい。
5) サーバーの準備が完了すると自動的にブラウザが起動されてログインページが表示されます(表示されない場合は、ブラウザを起動して http://localhost:8080/ にアクセスして下さい)。
6) Ownerアカウント owner/owner でログインします。
ログイン後は忘れずにパスワードを変更するようにして下さい(メニュー「システム/パスワード変更」から変更できます)。
Piggydbサーバーが起動しているとき、タスクトレイにPiggydbのアイコンが表示されます。
このアイコンを右クリックするとメニューが表示されるようになっています。
サーバーを終了させたい場合は、メニューから「終了」をクリックします。

情報を登録してみる → ...

Piggydbをインストールして、初めてログインすると以下のような画面が表示されます。まだ情報が何も登録されていない状態です。
左上に「新しいフラグメントをつくる」というリンクがあるので、ここから早速、最初の情報を登録してみましょう。

さらに詳しい情報はこちら → ...

さらに詳しい情報やその他の関連情報については、以下を参照して下さい。
また、このサイトやPiggydbに関するニュースは、タグ#Piggydb Blog」にて配信していますので、定期的にチェックしてみて下さい。

Piggydbデモ - エーゴブタ

Piggydbの新しいデモサイト「エーゴブタ」を立ち上げました。
このサイトはサブタイトルに「英語例文収集プロジェクト」とあるように、色々な文献から英作文に役立ちそうな英文を集めて、Piggydb上で整理・分類しようというプロジェクトです。
と言っても「英作文に役立ちそうな英文」のネタはそれほど長くは続かないように思うので、英作文向けに限らず、知識として面白い文章も収集しておいて、英語ネタに囚われない知識ベースを構築しようというのが、裏テーマです。
一番注目すべき点は、例文の分類(タグ)です。この分類がとても難しい!英文を書くときに、欲しい例文が探せるような分類をしなくてはならないのですが、どのような分類が良いか、試行錯誤しています。例文が増えていけば、この分類も洗練されていくんじゃないかなとは思うのですが、、、

Piggydbデモ - Table Tennis Videos公開中

以前から構想していたデモサイトの第二弾(第一弾はこのサイト)を立ち上げました。卓球の動画を集めた「Table Tennis Videos」です。
何故卓球なのかと言えば、単純に私の趣味ですが(^_^;
Piggydbはそもそもこのような用途を想定して作られたものではなくて、この「Table Tennis Videos」も当初は「このようなこともできる」ということを見せるためのものとして考えていたのですが、結果的にはPiggydbの機能をフルに使った、かなり高度なデモが出来たと自負しています。
次回からはこのデモサイトを使って、Piggydbの強みやノウハウ、あるいは現状で足りないと思われる部分も含めて検討していきたいと思います。
卓球に興味がない人も、是非このデモサイトを覗いてみて下さい。迷ったときは「ブックマーク」にある大会の一覧、あるいは「タグ」メニューがインデックスの役割になります。
動画は随時更新していく予定ですので、お暇なときに覗いて頂けると嬉しいです。

つながりとタグの使い分け例: 「Table Tennis Videos」

Piggydbのデモサイト「Table Tennis Videos」は、つながりとタグの使い分けが比較的うまくいっている例として挙げられるのはないかと思います。
このデモサイトは、卓球のYouTube動画を集めたデータベースとなっていて、一つのフラグメントが一つの試合、あるいは一つの動画に対応しています。
このサイトでつながりをどのように活用しているかと言うと、一つの大会に関係する動画をまとめるのに利用しています。例えば、以下のフラグメントは去年横浜で開催された世界選手権大会に対応するものですが、そこからつながるフラグメントとして、大会全体を総括する動画や、男子シングルス、女子シングルスをまとめるフラグメントがあります。
このようにつながりによって階層化された構造を追っていくと、大会全体の構造を効率良く把握することができて、目的の動画を見つけやすくなります。
それではタグはどのように利用されているか。上のリンクからフラグメントを見れば大体分かりますが、ひとつの試合に貼り付けられているタグとして、開催年、選手名、大会の種類、開催地などがあります。これらはおそらくタグの利用方法としては納得しやすいのではないかと思います。これらのタグはつながりでまとめられた「大会」という単位を越えて適用されるものです。
比較的分かりやすい例なので、このデモサイトにおけるつながりとタグの使い分けについてはなんとなくイメージを掴んで頂けたのではないかと思います。
しかし、Piggydbにおいてさらにハードルが高いのは階層タグの使い方です。デモサイトのタグツリーを見るとどうなっているでしょうか。
ツリーのルートにはいろいろなタグがありますが、主なものとして、「協会(association)」、「国(country)」、「大会(event)」、「場所(place)」、「選手(player)」、「スタイル(style)」、「年(year)」という抽象的な概念を表すタグがあります。これらのタグは直接フラグメントには貼り付けられておらず、他のタグを修飾するのに利用されています。
このサイトで最も重要だと思われるタグは選手の名前を表すタグですが、このタグはツリーのどの部分にあるでしょうか。すぐに分かると思いますが、「選手」タグの下を見てみると、「男子(men)」、「女子(women)」というタグがあり、それぞれの下に男子、女子選手を表すタグを見つけることができます。
しかしこれだけではありません。「協会」タグの下を見てみると、各国の卓球協会を表すタグがずらずらとあり、その下を見ると、それらの協会に所属する選手名の一覧が現れます。これらのタグは先ほど「選手」タグから辿って発見したタグと同じものです。
経路は他にもあります。「スタイル」というタグから辿って、「ラケットのグリップ(grip)」を経由し、「ペンホルダー(penhold)」タグの下を見てみると、また選手の名前があります。
もうお分かりだと思いますが、階層タグでは上のように、一つのタグを複数のタグ(カテゴリー)で分類することができ、より抽象的なカテゴリーからより具体的なカテゴリーまで、いくつもの経路を辿って目的のカテゴリーに辿り着くことができます。さらにこのカテゴリーは推移的(より下のカテゴリーはより上位のカテゴリー全てに所属する)に適用されるので、例えば、「男子」タグをクリックすれば、男子選手の関係する全ての動画をリストアップすることができます。つまり、タグ階層のどの部分からでも自由にカテゴリーの広さを選択して、フラグメントを検索できるということです。
そして重要なのは、フラグメントに適用すべきタグは最も具体的なタグだけでOKだということです。ある選手のタグを試合フラグメントに貼り付ければ、そのフラグメントはその選手の所属国やスタイル、性別によっても同時に分類されることになります。
以上がデモサイトを例にしたつながりとタグの使い分け、階層タグの使い方の例です。この例では、どのようなタグが必要になるか、つながりをどのように利用すればよいか、サイトを構築する前からなんとなくイメージは出来ていました。それは私自身が卓球に詳しいということもありますし、大体誰でもイメージできる常識的な知識の構造だったということもあります。知識の構築プロセスとしては、どちらかと言えば、トップダウンだったわけです。
しかし、トップダウンで作った知識は構造がかっちりとしすぎて、なんとなく面白くありません。卓球動画サイトのように実用向けだとこれでいいとは思うのですが、もっと無秩序から秩序を構成する形に持って行きたいところです。マインドマップについて書いた記事(#261)で、Piggydbは「どちらかと言えば、ボトムアップ式の方法にフォーカスしていきたい」と書きましたが、これもデモで実演できたらいいなと考えています。おそらく近々立ち上げる「Piggydb研究サイト」は、そのような形で構築していくのではないかと思います。