つまりこれは、価値があるのは、アイデアの方なのか、それともそれを実現する過程で蓄積した文脈の方なのか、という話ですね。
これは、例え話ではなくて、似た話なのですが、「品物そのもの」の価値と「品物を作ったチームスタッフ」どちらにより高い価値があるのかという話があります。
- 「品物そのもの」の価値
- 「品物を作ったチームスタッフ」の価値
- 品物を制作した技術力
- その技術力があれば、同じ商品を複数作ることが出来る。
- またその技術力があれば、新しく進化した商品を作れるかもしれない。
- その技術力は他の分野でも応用できるかもしれない。
- 新しいアイデアを実現したその情熱。
- その開発過程を振り返ることで、新たな発見があるかも知れない。
個人的な結論としては、両者にそれぞれ価値がある。としか言いようがないのですが、こういう視点を持つこと、そのものが大事なのかなと思います。
ちなみに私は知人から以下のようなプリウスの開発秘話を聞き、新鮮な驚きを感じました。
- 初期のハイブリッド車は、実はガソリン車よりも燃費が悪かった。
- その為、車に詳しい専門家ほど、プリウスに反対した。
- だが、開発者は、ハイブリッド車の未来を信じていた。
- そして、初期のプリウスが発売された。まだ燃費はそんなに良くなかった。だが、エコロジーを売りにしたマーケティング戦略、ブランド戦略に成功し、数を売ることに成功した。
- 数が売れたお陰で、開発を続けることができて、現在のプリウスは本当に、ガソリン車よりも燃費の良いハイブリッド車に進化した。