「必要は発明の母」じゃなくて「発明は必要の母」

「アイデアー文脈」と「品物ー製作者」の関係は全く異なるものですよね。品物はアイデアを具現化したものなので、そこには文脈が込められています。つまりディテールがある。
「必要は発明の母」という言葉がありますけど、歴史的な発明品は発明者の意図通りに使われていないことが多いようです。これは解釈の自由を考えれば自明のことです。それを考えると、文脈など意味のないことのように思えてきますよね。でも実際は、文脈を重ねるとある種の普遍性に到達する蓋然性がそうしないよりは高くなる、ということなのかなと思います。そして結果的には「発明は必要の母」になると。