#787 ひとまとまりの構造をもった意味内容のエッセンス   10 years ago (magician) Document
marubinottoさんに紹介頂いた川喜田二郎氏の原典である「発想法」を入手し、現在72Pまで読み進めました。
たとえばAという人が十分間話をしたが、彼のいわんとすることのエッセンスは一行見出しに要約すればこうなるということを、一枚のメモ用紙に記すのである。B氏は二分間しか話さなかった。しかし、そのなかにぜんぜん違う事柄を三つのべたとしよう。そのときには、三紙片を使って、その三つの事柄を一項目一枚ずつに、それぞれ一行見出しで書きつける。つまり発言内容のコンテキスト、ひとまとめの構造を持った部分、ひとまとまりの構造をもった意味内容のエッセンスを一行見出しに書く。
川喜田二郎氏,「発想法」,68Pより引用。
この部分を読み、ようやくmarubinottoさんの指す"コンテクスト"の意味が理解できました。的確な書物を紹介して下さりまして、本当にどうもありがとうございます。
実は、marubinottoさんの"#735 KJ法の失敗パターンから知識創造のノウハウを学ぶ"を受けて、私が思い描いた"#736 コンテクストの言霊と友達として仲良くする "の中核コンセプトの1つに"コンテクストの細分化と明示化"というものがありました。実際には、このコンセプトを正しい言葉、川喜田二郎氏の言葉で表現した単語こそが、"コンテキスト"(コンテクスト)そのものだったわけですね。
過去に、「一連のコンセプトが固まったらKJ法を実践して公開したい」という主旨の発言をしていましたが、KJ法を知れば知るほどに、手間暇を必要とする知的生産の作業だと実感しています。実際に自分が本気で取り組んでいる分野でなければ、KJ法の実現は難しそうなので、KJ法の実践風景をpiggydb.jpのサイトにサンプルとしてアップロードすることは、ひとまず諦めることにしました。申し訳ありません。(プライベートな話題が多々登場するためです)
ここでは、そのイメージ画像をキーワードのバックグラウンドイメージの細分化の果てに | davinci note、参考までに紹介するに留めておきます。いずれ実践を重ねて、他者に的確にプレゼンテーション出来るようになりましたら、またお知らせさせて頂きたいと思います。