#718 "図解性">”検索性”によるタグの分解の一例   10 years ago (magician) Document
少し視点を変えて、"図解性">”検索性”という優先順位で"タグ"による分類を行った場合におきる現象をサッカーの1試合ごとのプレイを分析する場合を例にして説明します。
  • 2013 J1 第6節 横浜F・マリノスvs川崎フロンターレ
    • 押し気味のF・マリノスは、残り5分を切って攻勢を強める。44分、栗原がパスインターセプトから持ち上がり、マルキーニョスへ。マルキーニョスは、このパスを受けると即座に右足を降り抜く。このシュートがGKの手を弾きCKをゲット。右CK、キッカー中村はニアにライナーを送る。ここに飛び込んだのが富澤。しっかりヘッドでミートしてフィニッシュ。F・マリノスが先制点を奪った。
    • 好機を逃した直後、F・マリノスにピンチが訪れる。CKから、田中にヘディングシュートを打たれて同点ゴールを奪われてしまった。
    • 勝ち越しを狙うF・マリノスベンチは、まず1人目の選手交代。齋藤に代えて端戸を投入。すると42分の小林のクロスからのマルキーニョスのヘディングシュート、43分の中町のダイレクトミドルなど川崎Fゴールに迫る。そして44分、2人目の交代カードを切って藤田を投入した1分後に決勝ゴールが生まれた。この試合9本目のCK。ゴール前で競り合いとなってこぼれてきたセカンドボールを端戸が右足シュート。これが鮮やかに左スミに決まった。
      • 仁クンの意地のシュート! コレをキッカケに覚醒して欲しい! 応援してるぜ、VAMOS端戸!!
  • 2013 J1 第8節 横浜F・マリノスvsヴァンフォーレ甲府
    • 4分 1-0 俊輔 長いFKをブレ球で直接
    • 95分 1-1 青山 ロングスローから押し込まれる
という風に、各プレイを個々のフラグメントに入力していきます。これが仕事ならば、毎試合同じ基準でフラグメントを作成する必要がありますが、趣味の場合はバラつきがありますよね。大勝した試合や悔しい負け方をした試合は、ゴールにつながらなかった細かいプレイまで図解を作って詳しく分析しますし、なんだかつまらない普通の試合はゴールシーンだけ記入して終わり。上の例でも"vs川崎"戦は詳しく分析して、プレイの感想まであり、"甲府"戦はさっと記入して終わりです。
ここで、例えば後で"ナイスプレイ"というタグから該当するフラグメントを探したいと思ったとします。そうなると当然プロの試合ですから、つまらなかった"VS甲府"戦にも"ナイスプレイ"はあったはずなのですが、詳しく入力していないので、フラグメントは見つかりません。
しかし、"vsFC川崎"戦は詳しく分析したので、きっと"ナイスプレー"が記入されたフラグメントが見つかるはずです。しかし、何故か見つかりません。それはあまりに興奮していたので、仁クンのラストプレイは"ファンタスティック"や"意地のゴール"、"覚醒のきっかけ"などというタグで分類されていたからです。もちろん、"ナイスプレイ"でもあったのですが、そのタグは付けるのを忘れていました。しかし、それで良いのです。
”検索性”を優先したタグ付けであれば、上記の例は受け入れにくいモノでしょう。しかし、"図解性"を優先したタグ付けでは、タグの表現が揺れるのは当たり前なので、コレで良いのです。検索は"全文検索"で充分です。
ここで、何度も図解を作り直すという視点を思い出してみましょう。仮に、今シーズン横浜FマリノスがJリーグで優勝したとして、"優勝のための勝ち点獲得"という視点で図解し直すことを想像してみます。そこでは、先ほどの"vs川崎"戦の仁クンのゴールにはきっと"終了間際の逆転弾"というタグが新たに付けられることでしょう。勝ち点3の獲得に直接貢献し、シーズン全体で見ても重要なゴールだったと図解されるだろうからです。
以下は、参照したページの一覧です。