#155で既に論じられていることを再論するようで恐縮ですが、この間から考えていたことを書かせていただきます。
「『超』整理法」(野口悠紀雄著)では分類の問題点として次の各点をあげています。
そしてそのような問題点のある分類に精を出すぐらいなら、分類せずにファイル毎に時系列に並べておきなさいと説いています。
実際、紙媒体の書類を一定のスペース内で時系列に並べ、適宜いらないものを処分しながら、ところてん方式で押し出されたものを捨てる、取り出したものはまた最新ファイルとして手前に戻すという方法で管理すると、実際に使うものを使いたいときにピックアップできて大変便利です。
ただ、上記の各問題点はコンピュータとソフトウェアの高機能化により、電子ファイルについては相対的に問題が小さくなってきていることもまた事実かと思います(何といっても1993年に発行された書籍ですから)。コピーも検索も紙媒体に比較してとても簡単です。Piggydbなら負荷なくカテゴリを複数つけることができ、つながりと連動させればコウモリ問題の発生の頻度をかなり下げられます。少なくともどこに保存したのか分からないという状態は極めて発生しにくい状態です。となると少なくとも電子ファイルについては、分類することの問題点を論じることより、#155のように「何のために分類し、つながりをつけるのか」を考えた方が実があると思います。
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