さて、予告通り年内に6.6をリリースできたので、すっきりとした気持ちで年明けを迎えようとしています。今年の歩みを改めて振り返ってみると、決して順調に来たわけではないなと気づかされます。

今年の前半は新バージョンをリリースできず、実質半年の空白を作ってしまいました。もちろん仕事的にきっつい時期だったのでそれなりの理由はあったのですが、どんなに遅くとも一定のペースは保つというのがテーマの一つでもあるので、これはよくよく反省して来年以降の糧にしていきたいと思います。

今年の後半で達成できたリリースにおいても、大きなものは「旧エディタの撲滅」と「サポーターズ・エディション」ぐらいなもので、本日すべり込みでリリースした機能が若干重要かなあという以外はそれほど重大な進歩は遂げてないという印象です。

ただ、情報発信については、お気づきの方もおられるとは思いますが、英語圏の方では比較的力を入れてやっていて、きちんとした理論的、実践的なバックグラウンドを構築しようと、コンテンツの拡充を徐々にやり始めたというのが今年の大きな動きでした。

英語で文章を書くというのは、私にとってはプログラムを書くのと同じで、論理的な内容をステップバイステップで積み重ねていく作業です。文法的には自然な文章になっていないかもしれないですが、この作業で大分頭の中が整理されます。その結果をこちらのPiggydb.jpの方にも還元していくというのが、来年のテーマの一つになるのかなとぼんやりと考えています。

重要なことは、具体的な計画を立てない、約束をしないということで、できるだけ自然の流れに任せてプロジェクトを進めていけるようにしようと思っています。なので、実際にどうなるかは全く分かりません。確かなのは、このプロジェクトをこの先もずっと続けていきたいという熱意だけです。

Piggydbプロジェクトは、単なるPiggydbというソフトウェアを開発するだけでなく、知的生産のより創造的なあり方とは何かを模索していく試みでもあります。来年以降はそういった考え方の部分や関連するトピックスなどをいろいろと紹介していければと思っています。

2013年で足かけ６年になるこのプロジェクトですが、マイナーなプロジェクトながら、さまざまな交流があり、つながりも生まれつつあります。決して派手ではなくささやかなコミュニティではありますが、しぶとく長く継続していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

ということで、今年一年どうもありがとうございました。よいお年をお迎えくださいませ！