以下は、#267への返信というわけではなくて、たまたま昼間に書いておいた文章です。

Piggydbをどのように紹介すればいいのかということについては以前からの悩みですが、分かりやすくするために、メモツールとかWebノートだというふうに紹介してきたわけです。しかし、これはかえってユーザーを混乱させる結果となっているのではないかと思ったりする今日この頃です。特にV5.x系が出たらますますメモツールというコンセプトからは離れていくでしょう。

そもそも私は思うのですが、メモツールとして紙やテキストエディタ、ボイスレコーダーなどを超えるのはおそらく無理じゃないでしょうか。これらのツールは一切の構造化を強要せず、思いついたものをそのまま記録することができます。テキストエディタはコピペを利用した編集も自由度が高いですし、シンプルであるが故に、ユーザーの直感を裏切るような動作をしないことも重要です。

私自身もPiggydbに何らかの情報を入力する前に、一度テキストエディタにメモをしてからコピペで登録することが多いです（この文章がまさにそうですが）。そして多くの場合、この段階で最初の編集（取捨選択や構造化）を行います。なので、Piggydbに入ってくるときにはすでに生の情報ではなかったりします。

しかもPiggydbはWebアプリなので、まずブラウザを立ち上げなければいけません。そして、今のところWebアプリは、長文のテキストを入力するのに向いているとは言えません。最初の入力と編集については、必要に応じてテキストエディタようなより軽くて自由度の高いツールに任せれば良いのではないかと思います。

なので、役割分担を考えれば、Piggydbはある程度以上の量の情報を蓄積して何らかの成果物を作り上げる、という感じで、編集機能の充実が一段落したら、成果物にフォーカスにして行くのもアリかなと考えています。