#166 情報管理から「完璧主義」を排除する   #Piggydb Blog     #コラム     14 years ago (owner) Document
ふぅ、なんとか丸一日は持ちこたえたようで、ひと安心(じゃないけど)。
Piggydbを使って頂いている方ってどのぐらいいらっしゃるんでしょうか?全く見当がつかないのですが、現時点でかなり少ないことだけは間違いなさそうです。
僕自身は、Piggydbがなければもう生活が成り立たないところまで来ているので、なんとかこの魅力をみなさんに少しでも伝えたいと思っているのですが、なかなか難しいです。
まず、Piggydbの用途を説明するところでつまずいてしまいます。
このサイトは、Piggydbで運営していて、ドキュメントもPiggydbの機能を駆使して構築しました。
Piggydbがこのようなドキュメントの管理に向いているかと言えば、向いている部分もあるし、そうでない部分もあるな、というのが正直な感想です。
たとえば、情報を蓄積して必要な情報に素早くたどり着く、といった目的だと、Wikiとかで十分なのかなと思います。というよりむしろ、Piggydbは情報の全体像を分かりやすく見せる能力には欠けています。
さらに言えば、ひとつのテーマに基づいて、情報をまとめて分かりやすい形で提示するといった用途には向いていないような気がします。
そもそもPiggydbでは、情報全体がきちんと整理されているという状態をはじめから放棄しているのですね。
なので、「~に使えるツールはないだろうか」という形で、明確な目的を持ちながら、このツールを見つけた方の期待に添えるかどうか、ちょっと心許ない感じはあります。
Piggydbでは、情報の構成を後回しに出来るような仕組みになっているので、データベースが秩序ある状態になるかどうかは完全にユーザーに依存します。
人に見せるための情報であれば、カテゴリーやツリー構造などで情報の全体像が分かるようにしておく必要がありますが、Piggydbにはそういった全体像をはっきりさせておくための明確な仕組みはありません。そのように整理するかどうかはあくまでユーザー次第です。
Piggydbにおいては、蓄積した情報そのものはそれほど重要ではなく、むしろバラバラの情報からある構造を立ち上げていくプロセスそのものに力点があります。
まずPiggydb側から提案したいのは、情報管理から「完璧主義」を排除することです。
そのために重要なのは、入力のハードルを出来る限り小さくすることだと考えています。入力の単位を小さくすること、付属の情報は後から簡単に追加できること、など。そういう意味ではまだまだ改善の余地あり、という感じですね。
秩序というのは一つの視点なので、一度秩序が出来上がると、それにとらわれてなかなか抜け出せなくなります。そういった構造をいったんバラバラにして、新たな気持ちで「つながり」を探すようにできれば、何か面白いことを発見できるのではないかと、そういったことを今は考えています。