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2012-10-08T19:31:10.355+00:00
Piggydb.jp - コンセプトの二層構造
Piggydb
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コンセプトの文脈を支えるタグフラグメントの二層構造
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<a class="quick-viewable" data-id="651" href="http://piggydb.jp/fragment.htm?id=651">#651</a>で見つけたブログ記事(「<a href="http://memorandum.yamasnet.com/archives/Post-81.html">KJ法は発想支援ツールとして有効?</a>」)で展開されている考察がなかなか興味深かったので、ここからちょっと展開してみたいと思います。
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このブログの筆者であるyama氏は、キーワードを中心にした共同作業でのアイデア創造手法(<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=KJ%E6%B3%95">KJ法</a>の変形)について、
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<blockquote>
私をして違和感を持たせたというのは、おそらく、提出させられた「キーワード」の裏にあるアイディア、そしてその背景、文脈が全く切り取られたかたちで議論の俎上にあげられたということだったように思う。... しかし、複数の参加者が、突然、「キーワード」あるいは「一行見出し」のみをならべ、相互の関連を考察しようとしても、何も新しい発想など生まれる筈がない。「一行見出し」がそれに代表されているリッチな内容が参加者間で了解されていないからだ。こうした議論が、表面的なもので終わるのは不思議なことではない。
</blockquote>
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という感想を述べておられますが、これは全くその通りであると私も思いました。
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キーワードや見出しの質にもよるとは思いますが、発想のために重要なのはその背後にある膨大な文脈の方であって、キーワードはあくまで結果に過ぎないと思うのです。
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面白いと思ったのは、このキーワードを中心としたある種の<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E6%81%A3%E6%84%8F%E7%9A%84%E3%81%AA%E9%80%A3%E6%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0">恣意的な連想ゲーム</a>というのは、この記事にある研究会の中だけではなく、現在のメディアを媒介した一般的なコミュニケーションにおいても同様のことが展開されているという点です。
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特にインターネット上のコミュニケーションでは、こういった現象がますます加速していって、キーワードから完全に文脈が排除され、受け手の好きなように解釈・再利用されるという感じになっています。
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私自身は、これはいわゆる創造的なプロセスとは逆行するものではないかと考えていて、故に共同作業でのアイデア創造についても懐疑的に考えざるを得ないと思ったりしています。
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Piggydbでは<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88">コンセプト</a>を<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88">タグフラグメント</a>というもので表現しますが、これは試行錯誤の結果発見された<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88">コンセプト</a>にせよ、これから調べたいと考えて、予め設定される<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88">コンセプト</a>であるにせよ、その下に膨大な文脈情報をぶら下げることができるようになっています。
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<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88">タグフラグメント</a>とは「<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%BF%E3%82%B0">タグ</a>としても使える<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88">フラグメント</a>」のことですが、この<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88">タグフラグメント</a>はつながりと<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%BF%E3%82%B0">タグ</a>という二つの経路を使って他の<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88">フラグメント</a>と関連付けることができます。以下のスクリーンショットのように、二層のグループ化された<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88">フラグメント</a>を持つことができるわけです(上部がつながりによるもので、下部がタギングによるもの)。
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<a class="img-link" href="http://piggydb.files.wordpress.com/2011/08/full-fledged-tag-page.png"><img src="http://piggydb.files.wordpress.com/2011/08/full-fledged-tag-page.png" alt="http://piggydb.files.wordpress.com/2011/08/full-fledged-tag-page.png"/></a>
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<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88">コンセプト</a>を下支えする情報が二層化されることによって、<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88">コンセプト</a>にとってより本質的な情報はつながりで接続、単に関係がある情報はとりあえずタギングしておく、という感じで、関連情報を振り分けながら、<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88">コンセプト</a>の輪郭を作り上げていくことができます。あるいはその過程で、別の<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88">コンセプト</a>を発見したりということも起こりやすくなります。
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創造的なプロセスを実現するためには、膨大な文脈情報をいかにうまく構成できるかというのがキーポイントで、それを<a class="tag" href="http://piggydb.jp/tag.htm?name=%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88">タグフラグメント</a>による二層構造で表現してみよう、というのがPiggydbのアプローチです。
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