#827 つながりの構築に掛ける手間、タグとの二重構造、はムダではない。   7 years ago (magician) Document
おはようございます。magicianです。昨日の投稿から一日が経ち、自分の中でいろいろと整理が出来てきたので、少しmarubinottoさんのコメントや、Piggydb.jpからの引用を中心に、昨夜の一連の流れを補足したいと思います。というのも、昨日の一連の投稿は、要するに私の中でmarubinottoさんの過去の発言意図がようやく"生の理解"されはじめてきたことだと感じているからです。今、過去のmarubinottoさんの発言を読み返すと、新鮮な驚きがたくさんあります。まずは、Piggydbが考える二段構えの知識構築より。
Piggydbが考える二段構えの知識構築
最近、Piggydbをバリバリ使っているのだけど、これは本当にいいものだなあと、恥ずかしいぐらいに自己満足なんだけど、思ってしまう今日この頃。
ちょっとした調べものなら、タグなど使わずに、つながりだけを使ってゆるく情報を構成していくだけでも、かなり便利に使える。
まずは調べたいテーマを表すフラグメントを作ってから、その下に入手した情報をぶら下げていく。大切なのは、テーマの下にいきなりカテゴリや区分けを表すフラグメントを作らないこと(始めから構成を固定してしまう人がかなり多い)。最初はとにかく手に入れた情報をそのままぶら下げていく。そして、ある程度フラグメントの量が増えてきて見通しが悪くなって来たなと感じたら、どうやって整理するかを考える。このようにして、自己発生的にツリーを構成していくのが基本になる。
単に情報をツリー上に構成していくだけだったら、あらゆるツールでできる、それこそテキストエディタでも可能なんだけど、Piggydbの本領はその先にある。例えば、重要だけどツリーの深いところにあるフラグメントに対して、上の階層のフラグメントから直接つながりを作ったり(これは本当によくやる)、既にできあがった階層の中を横断するようなグループ分けを新たに作ったり。サブフラグメントの順序を気軽に並び替えられるのも便利で、いろいろ考えながら、並び替えたり、整理したりするのはなかなか楽しい。
ここまでの、情報を収集して整理するプロセスだけでも結構使えるのだけど、その先に従来とは違う「タグ」の世界がある。集めた情報から何かを立ち上げていくプロセスである。これについては、いずれきちんとした説明を書かないといけないんだろうと思う。
情報を沢山集めて、その中からある結論(コンセプト)を立ち上げる、そういった知識構築を行う場合は、つながりだけでは不十分で、コンセプトの中核を成す構造と、それらを根拠づけるための材料となる情報との区分けが必要になってくる。中卒の自分が言うと説得力がゼロなんだけど、学術論文とかはそのように書かれるものだと自分は理解している(書いたことないけどね)。
こういった知識構築術というのは、学者だけではなくて、ジャーナリストや批評家、さらには小説家のような創作に関わる人たちでも、意識的、あるいは無意識的に行っているはずである。
このいわゆる二段階の情報構成という観点からは、まだまだ機能の改善が必要なのだけど、V5.0で行ったタグフラグメントの導入がいかに重要だったかというのは、このような理由によるわけだ。
ただ少なくともPiggydb.net周辺の議論では全く理解されている雰囲気がないので、より機能を洗練させていかなくてはならないし、説明も必要だと思う今日この頃な訳である。
この記事の内容が今ではすんなり理解できます。今、思えばこの記事も何度も読んだのに、なぜ今のように理解できなかったが不思議ですが、それはおそらく「つながりとタグが重なることへの違和感」が合ったんでしょうね。一見、非効率的なやり方なのですよね、この記事のやり方は。基本的に、情報の入力を効率的に、マニュアル的に行うならば、最初の記事入力の段階でタグで整理していった方が、効率的なのですよ。
また、Piggydbを使っていく内に、どうしてもぶち当たる壁の1つに、「つながりでもタグでもどちらでも表現できる情報の構造を"どちらで"表現するか?」というものがありますが、その考え方がそもそも違っていたんですよね、多分。今の私なりの答えは、「基本的には、つながりで作り、その上で必要ならばタグID810番していく。両者が重なるというムダ、非効率さこそが、実はPiggydbの二重構造の本当の価値」です。
なので、「Piggydbにおける情報入力の効率性」の優先度を大幅に引き下げた最近の私だからこそ、この記事をすんなり理解できるようになったのだと思います。やはり、良いものにはそれなりの手間を掛けるべきなのでしょう。(逆に、情報入力の効率性を突き詰めたら、Evernoteで良いと言うことになるので、この非効率性こそがPiggydbの差別化ポイントであり、隠された利点、なのではないでしょうか。もちろん、Piggydbが情報入力のインターフェイスを改善し、更に進化するのは大歓迎です。とくに、つながりの周辺は、marubinottoさんも進化させるおつもりのようなので、今から楽しみです。とにかく今回の論点は、学問に王道なし、ということでしょう。
そもそも根本的に、図解的、ボトムアップ的、Piggydb的、なタグの運用の仕方をするのであれば、凡人の頭では"この記事ならこのタグ"というというゴールに、最初の記事入力の段階でたどり着けるはずがないのです。つまり、記事入力の段階でタグを当てはめるという作業は、どうしても、検索のためのタグ付け、自分の把握している既存のカテゴリー分類をトップダウン的に当てはめるタグ付けになりがちである、と私は考えます。
最近のPiggydbが、キーワードによる検索能力を高める更新を行っているのも、逆説的にこの考えを裏付けているように感じます。marubinottoさんは、Piggydbにおいて「情報の入力時における検索時の視点の必要性、を出来る限り低くしよう」となさっているのではないでしょうか?
 
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