#697 名前と文脈の表裏一体構造   #The Piggydb Way     11 years ago (owner) Document
名前やタイトル、あるいはキャッチフレーズの重要性は理解しています。ただ、それは単一では存在し得ないということですね。すごいキャッチフレーズを生み出せるのは、膨大な文脈を把握しているからこそだと思います。であるが故に、魂がこもる、と。その表裏一体の構造をいかに表現するかというのが(今のところの)Piggydbのテーマです。
プロセスとしては、情報収集から、検討、発見、名付けというのがボトムアップの知識構築なので、名付けが「過程でありゴールの1つ」だというのはまさにその通りだと思います。
また、名前にフォーカスするか文脈にフォーカスするかというのは、状況によって変わってきますよね。
例えば、ある種の狭いコミュニティの中では高文脈(ハイコンテクスト)な状況が生まれますので、名付けの重要性にはなかなか思い至らなくなる。名付けというのは、それまでコミュニティの中で積み上げてきたコンセプトの組み替えになるので、少なからず抵抗も生まれます。
一方、低文脈(ローコンテクスト)な状況、つまり多くの不特定多数の聴衆にアピールするためには、分かりやすい名前やキャッチフレーズが重要になる。例えば、「造反有理」などは20世紀に生まれたスローガンの中でも最大級ものものです。ただ、動員された多くの人はその文脈を理解せずに(あるいは理解しないことを狙ったとも言えますが)、大変な悲劇を引き起こしてしまった。
 
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