#182 固有名詞をタグに使う   #Piggydb Blog     #コラム     14 years ago (owner) Document
Chaos Piggydbで取り上げた「超」整理法という本に、「分類の単位として固有名詞を用いるべき」だという指摘があるのですが、これはPiggydbを利用する際にも有効な手法だと思います。
同じようなテーマを共有するフラグメント登録していると、それらのフラグメントに対して、くり返し同じ組み合わせのタグを付けていたりする事がよくあると思います。こういった場合は、それらのタグを統合するような固有名詞があれば、そちらをタグにしておいた方が後々の変更に強くなります。
通常はタグとして抽象名詞や形容詞などを利用する場合が多いと思います。このようなタグはその時の主観的な判断によって選択されるので(例えば重要性に関することやジャンルなど)、知識が成長すると共に認識が改まり、変更が必要になる可能性が高くなります。しかし、固有名詞ではそういった心配をする必要がありません(固有名詞の呼称が変わったとしてもタグのリネームは容易です)。
Piggydbではタグに対してもタグ付けできるので、固有名詞を分類のクッションとして利用することができます。例えば、複数のフラグメントに固有名詞でないタグを付けていて、それらの分類に対する認識が変わった場合、該当するフラグメント全てに対して修正を施さなければならなくなります。しかし、フラグメントに固有名詞タグを付けている場合、その固有名詞タグに対する分類を修正するだけで済みます。
ちょっと分かりづらいと思うので、具体的な例で説明してみます。
Chaos Piggydbでは書籍の内容を引用したデータベースを作っていますが、これらのフラグメントには基本的に書籍の名前のタグが付いています。そして具体的な内容についての分類はこの書籍名タグに対して行っています。実は個人的に作っているプライベートのPiggydbでは、当初直接フラグメントに内容を表すタグを付けるようにしていました。しかし同じ書籍から引用される内容は当然のことながら、同じようなテーマに沿ったものが多く、同じ組み合わせのタグがくり返し現れます。もし、この組み合わせに一つタグを追加したくなった場合、該当する全てのフラグメントを見ながら、タグを追加していく必要があります。Piggydbではフラグメント一括処理が比較的簡単にできるので、数が少なければそれほど大変な作業ではないと思うのですが、書籍名をタグにしていれば、そのタグに対してタグを追加するだけで済みます。
 
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