Evernoteをゆる~く快適に使い続けるためのたった一つのルール

たくさんのユーザーが様々に使いこなしいているEvernoteからPiggydb活用方法のヒントを盗むために、両者を併用して数日。両者の特徴を活かした使い分けのコツが見えてきました。

※この考え方は、PoICを参考にしています。PoICはEBtとも親和性の高いメソッドなので、Piggydbとの相性も良いと思います。

閑話休題。私がPiggydbを知った当初はPiggydbにデータを一元化しようと本気で考えていましたが、最近、バックアップのためのエクスポート作業に分単位で時間がかかるようになってきたので、少し考えを改めました。「保存して忘れる」レベルのニュースサイトやライフハック記事のクリップは、全てEvernoteに任せることにしました。(私はEvernoteのプレミアムユーザーです)。そして、Piggydbには「発見」を目的に、「記録」を残すことにしました。「参照」は厳選した情報のみをEvernoteを経由して持ってくることにしました。こうすることで、情報のインプットの手軽さと、Piggydbのスリム化を両立させることができるようになりました。
具体的な手法は以下の通りです。

Evernoteをゆる~く快適に使い続けるためのたった一つのルール。
まずは、Webクリップの為の準備を整えます。現在のEvernoteはFirefox Add-onからWebクリップするとCSSを無視して保存されてしまうので、下記の記事を参考にして1クリックでPDF保存できる環境を整えます。
時折、PDFで保存してもデザインが崩れて、一見、本文が読めなくなるように見えるケースもありますが、対処方法はあります。Adobe Acrobat Professional があれば、ツール→高度な編集→Touch UP オブジェクトツールで、邪魔なWebパーツを簡単にどかすことが出来ます。(フリーで対応しているソフトも探しましたが、すみません、ちょっと見つかりませんでした) しかし、とにもかくにも、PDFを保存する段階では何も気にすることはない! ということが素晴らしいポイントです。もし、後々に崩れたデザインで保存してしまったPDFがあることに気付いた場合でも、その時点で体験版をDLするなり、対応ソフトをもっている知人に頼んだり、と事後対応でスムーズに解決できます。
また、PDFに保存することで、簡単にPiggydbにデータをコピーすることができます。以前利用していたmhtよりも互換性が高く将来的な不安が少ないのもPDFで保存する際の利点です。
次に、ノートを準備します。
上記の記事を参考に、私は以下のようにアレンジしています。
ここまで準備できたら、自由にネットサーフィンをして、どんどんPDFを貯めていきます。気になったページは気軽に保存します。「保存して忘れる」ことで、常に脳をリラックスさせるのです。
そして、毎週1回、Inboxを空にします。「保存して忘れる」私の使い方では、ほとんどのPDFが「Inbox」から直接各「Archive」へ移動することになります。ここで、タグの登場です。
Evernoteにおける私のタグ構成は以下の通りです。
※「トップダウン式インデックスタグ」と「ボトムアップ式エッセンスタグ」は、サンプル用に抜粋しています。
「Inbox」から「Archive」へ記事を移動させるタイミングでタグ付けしていくワケですが、ざっとタイトルを流し読みして、「★★_もう一度見たい」以上の記事がなければ、何もタグ付けをせずに、範囲選択してジャンルだけ分けて、さっさと「Archive」へ収納してしまいます。
「★★_もう一度見たい」以上の記事だけ、タグ付けをしていきます。その際、「★★_もう一度見たい」以上のレベルの記事は、「トップダウン式インデックスタグ」から一番具体的な固有名詞を一つだけタグ付けすればOKです。「レーティングタグ」と合わせて、タグは最低限2つ付いていれば充分です。もちろん、すぐに思い浮かぶようならば、「ボトムアップ式エッセンスタグ」もつけていきますが、気負う必要はまったくありません。「ボトムアップ式エッセンスタグ」は思いついたときにつけるのが本来の使い方ですから。
※なぜ、Evernoteでも一番具体的な固有名詞を一つだけタグ付けでOKなのか。(Piggydbでは後述のように明確な理由があります)それは、固有名詞ならば簡単に脳内で補完できるからです。「東京Vユース」は「東京V」の「育成年代」であることは、階層タグで定義しなくても自然に理解できます。検索時もEvernoteの機能を活かし、工夫をすれば、一番具体的な固有名詞を一つだけタグ付けでも充分に目的の記事を見つけられるはずです。
「★_保存して忘れる」タグは実際には使用しません。利便性を考えて、他の「レーティングタグ」が付いていない記事が、「★_保存して忘れる」記事ということにしています。そして、更に簡単に使うために、上記の通り、「★_保存して忘れる」には一切タグ付けをしません。Evernoteの検索は優秀なので、それに頼ることにします。
そして、ここがポイントなのですが、一度検索した記事には、必ず「★★_もう一度見たい」タグと、「トップダウン式インデックスタグ」から一番具体的な固有名詞を一つだけタグ付けするようにします。検索したということはそれだけで自分にとって重要な記事であるという証拠ですから、一手間かけるだけの価値はあるはずです。
逆に言えば、WebクリップしてPDF化した時点ですぐにタグ付けしたくなるような記事以外は、検索時にタグ付けするだけで充分なのではないかと思います。つまり、表題への解答は以下の通りです。
ちなみに、Webクリップした時点ですぐにタグ付けした記事をボトムアップ式エッセンスタグの具体例の説明を兼ねて、下記に2つほど紹介させて頂きます。

以上が、Evernoteをゆる~く快適に使い続けるためのたった一つのルールです。この方法はPiggydbにも簡単に応用することができます。ノートをタグに置き換えるだけです。PDFを1クリックで保存することだけはできないので、それは手動で行うことになりますが。でも、Piggydbには以下のようなEvernoteにはない素晴らしい長所があります。
具体的には、
  1. フィルタ→新規フィルタ
  2. 以下のタグを全て含む→追加
    1. 「★_保存して忘れる」
    2. 「★★_もう一度見たい」
    3. 「★★★_殿堂入り」
    4. 「ライフハック」
    5. 「サッカー」
    6. 「ゴルフ」
    7. 「PDF」 (Piggydb専用のタグです)
  3. 名前:PDF用テンプレート → 保存
という手順で作成したら、
  1. フィルタ→PDF用テンプレート
  2. この状態で、「新しいフラグメントを作る」
  3. 既に上記のタグが入力された状態で、入力画面が表示されるので、不必要なタグを削除
  4. ファイル→PDFを選択(→タイトルを入力、省略可能)→登録
で、簡単に、タグ付けされた状態でPDFのファイルフラグメントを作成することが可能です。また、もちろんこの方法は普通のテキストフラグメントでも使うことが出来ます。付けたいタグが増えてきたときに特にオススメです。Evernoteのように1クリックで保存できない代わりに、PDFを登録する時点で簡単且つ丁寧にタグ付けを行えるのがPiggydbの魅力の一つですね。
「トップダウン式インデックスタグ
→ 「Football」
→→ 「J2」
→→→ 「東京V」
→→→→ 「東京Vユース」
「トップダウン式インデックスタグ
→ 「Football」
→→ 「育成年代」
→→→ 「東京Vユース」
「トップダウン式インデックスタグ
→ 「Football」
→→ 「監督」
→→→ 「岡田監督」
「トップダウン式インデックスタグ
→ 「Football」
→→ 「JFA」
→→→ 「JFA理事」
→→→ 「環境問題担当」
「ボトムアップ式エッセンスタグ
→ 「理想の上司」
→→ 「怒られるからリスク」
→→→ 「頑張ることに酔って、そこで自己満足するな!」
 と事前に一度だけ構成することで、後は、
一番具体的な固有名詞を一つだけタグ付けするだけで、検索時の視点に立ったタグを活用することが出来るようになります。
以上の2つの他にも、「#545 創造的なツールには魅力的なUI、ビジュアルも必要ではないか」や「#542 PiggydbがEvernoteより優れている3大ポイント」でも紹介させて頂いたPiggydbならではの魅力はたくさんあります。

以上、長々と紹介させて頂きましたが、最後まで読んで頂きまして、本当にありがとうございます。Evernoteの階層タグと全文検索で情報を整理することに興味はあるけれど、クラウドサービスはまだ不安、という方、とにかく情報を整理するのが大好きだという方、ぜひ一度Piggydbを試してみてはいかがでしょう。きっと、その素晴らしさに驚くことを保証しますよ!
P.S.
以上のような過程により、今後はPiggydbとEvernoteを使い分けていくことにしました。でも、両者を併用するとやっぱり、Piggydbの良さを再確認するんですよね。とくにつながりが作りたくなります。(Evernote for Mac では、ノート間リンクという機能が追加されたようです。Evernoteの一歩先を行くPiggydb、格好いいです!)やっぱり、私にとってはPiggydbは最高のアイデアツールです!!

いやあ、すごいですね。圧倒されました。Piggydbがmagicianさんの情熱に見合うツールなのかいささか心配になってきましたよ。
PoICは初めて知りました。KJ法の進化形みたいなものですかね。これは折を見て調べてみたいと思います。情報有難うございます。
バックアップのためのエクスポート作業に分単位で時間がかかるようになってきたので
データ量が増えてくると、ブラウザ経由でバックアップファイルをダウンロードするのはつらくなってきますよね。その段階では、データベースファイルを直接バックアップした方が良いと思います(スケジューリングができるアプリを使えば、自動バックアップも可能です)。もちろん、エクスポートされたものと違ってテキストファイルではありませんが。
WebClippingについては、海外ユーザーの間でも話題に上りました。情報のソースの大部分がWebからだと想定すれば、ノートアプリとしては必須の機能だと言えるのかも知れません。Web上のコンテンツをそのまま(レイアウトなども含めて)クリッピングする機能を想定するならば、もうそれだけで独立した一つのアプリにした方が良いのではないか、というのが私が考えてることですね。magicianさんが書かれているように、Piggydbとしては、そういったアプリと連携した方が得策なのかなと。
あるいは、Piggydbでは情報の内容(意味)にフォーカスして構造化していくので、情報の基本はテキストでよい、という考えもあります。どこから持ってきた情報にしろ、見た目の部分は取っ払って、Piggydbにはテキストとして登録しておく。このプロセスを簡便化するために、個人的にはtumblrのbookmarkletを気に入っているので、これと同じ仕組みを導入できればなあと思っています。
私自身は、主に書籍を情報源としているので、WebClippingにそれほど必要性を感じてない、ということもあります。仮にWebを情報源とした場合、皆さんはどんな情報をクリッピングしたり、保存したりしているんですかね?ニュース系の情報が多いかのかな?

Piggydbは情熱的なツールですよ! → ...

いやあ、すごいですね。圧倒されました。Piggydbがmagicianさんの情熱に見合うツールなのかいささか心配になってきましたよ。
Piggydbは私にとってほぼ理想に近いツールです。そして、その理想にほんの少し足りない部分さえも、作者様の継続的な努力と継続のおかげで、どんどん改良され、実現されていっています。何回お礼を述べさえていただいても足りないぐらい、私が数年来探し続けてきた理想のツールがPiggydbです。
Piggydbに出会えたことは本当に奇跡だと思っています。(#382 で述べさせていただいたように、理想のソフトを探し続ける私の執念と、TiddlywikiとPiggydbのかすかなつながりからの偶然、そして、Piggydbという隠されていた宝物の存在。この3つが重なった奇跡です!!! )正直に申し上げて、Piggydbの最大の弱みは日本人向けの広報力の弱さだと思っています。ですが、忙しい時間を割いて作者様がPiggydbの開発をして下さっているのに、この上さらに、プロモーション活動や初心者へのチュートリアルの作成を期待するのは、ワガママが過ぎると感じております。ですので、微力ながら日本人へのPiggydb普及のために少しでもお力になれればと思い、いくつかのフラグメントを作成させていただいております。(そして、少なくとも、まだ、あと2つ、3つはあのぐらいの記事レベルのフラグメントを書きたいネタがあります。)
(小手先の業ですが、Googleのクローラーを意識したタイトルをつけて、Evernoteやオフラインブログなどのキーワード検索でPiggydbが表示されるように工夫しております。これは、作者様のツイッターの力が大きいと思うのですが、Frieve Editor,iroha Noteで検索すると1位で、Frieve Editorで検索しても30位台で最近は表示されるようになっています)
Piggydbを使用してまだ一カ月が過ぎたばかりの私がこのような記事を書くことは正直心苦しいです。ですが、その一カ月はできる限りの時間をPiggydbの理解と使いこなしのためのアイデアの創造に全力をあげてきました。そして、その一か月の間、私の勘違いだらけの質問に根気よく答えてくださった作者様の親切とPiggydbへの情熱に、私もPiggydbを愛する1ユーザーとして、できる限りの誠意と情熱を持って応えたいと思っています。
こんな素晴らしいツールを作成し、またユーザーの声を大切にしてくださり、継続的に進化させ続けてくださることに、改めてお礼を述べさせて下さい。本当にどうもありがとうございます。
P.S.
#563#562への個別のレスポンスは、頭が整理されているタイミングでコメントさせていただきたいので、もう少しお待ちください。私は日常的な時間の使い方が偏っている大学生活を送っているので、どうしても記事の投稿も偏ってしまい、ご迷惑をおかけしておりますが、どうぞお許しください。

Piggydbなら心地良く書き始められます。

テキストボックスからの入力もそうなのですが、あのダウンロード風のエクスポートも凄く使っていて心地良いのですよね。白紙のテキストエディタをひらくより書き始めやすく、バックアップもワクワク待てます(*⌒▽⌒*)
でも、現実問題、ファイルバックアップは必要になりそうです。的確なアドバイスありがとうございます(*^_^*)

PoICとPiggydb

PoIC、ご興味を惹かれたようで嬉しいです(*⌒▽⌒*) PoICとPiggydbは、相性が良いと思いますので、ぜひ参考にしてみ下さい。

Piggydbとスマートフォン → ...

Piggydbとスマートフォンも相性が良さそうです。スマートフォンのブラウザでは、テキストボックス入力中に他のタブを閲覧するのが少し不安なので、つながりのあるフラグメントを同じタブに表示出来るのが、凄く便利です!(^^)!

PiggydbとWebClipping

私の場合、ブックマークよりWebClippingを好むのは、ニュースサイトや掲示板ですね。ログが流れやすいページほど、WebClippingのメリットが活きてくると思います。
他のツールとの連携を探していくのは、やっぱり大事だと思います。Evernoteはもちろん、Firefox add-onならPiggydb本体と良い距離感で連携出来るので、個々人が各々に使いやすい組み合わせを見つけられると良いですね(*^▽^*)