タクソノミーの呪縛から逃れる

私の説明はいささか抽象的な感じだったので、このような具体的な例に展開して頂けるのは有難いです。
「インデックスタグ」、「エッセンスタグ」という表現は面白いですね。この話をもうちょっと展開するとすれば、タグを付けるときに、より大勢の人が理解できるような分類体系を採用するか、データベースの文脈に沿った体系を採用するか、ということになるんじゃないかと思います。
いわゆる「フォークソノミー」は、大量の情報を共有しながら分類するので、前者の分類体系になるわけですが、Piggydbでは多くの場合、個人でデータベースを管理することになるので、他人に分かりやすい「インデックスタグ」にこだわる必要はありません。ただ、従来のタギングに慣れていると意識せずに「インデックスタグ」を作ってしまうのではないかと思います。なので「エッセンスタグ」に移行するためには、意識的に使い方を変えていく必要があります。
個人的には、「インデックスタグ」を追求すると、タクソノミー(taxonomy)の分野に足を踏み入れてしまうので、これは結構不毛なことではないかと考えたりしています。タクソノミーと言えば、海外のユーザーさんにNASAの開発したタクソノミーを紹介してもらったことがあります。
Piggydbから提案したいのは、こういった万能の分類体系にこだわらず、「エッセンスタグ」で自分の問題にフォーカスした方がよい、ということです。
「エッセンスタグ」で重要なことを一つあげるとすれば、それはタグ名が必ずしも名詞である必要はなくて、まだ学習が足らずに「もやもや」の状態のときは、一つの「命題」がタグになり得るということです。その命題について情報を集めていく過程で、適切なキーワードを発見したり、あるいは発明したりできるかもしれないし、派生的なコンセプトを発見できるかもしれない。そのときに、いかに借り物のコンセプトを持ち込まないようにするか、というのがポイントで、これはできるだけ沢山の情報を集めてつながりを作る、ということにかかってくるのではないかと思います。

手書きのイメージをタグにできるPiggydbは凄いアイデアツールですね

私の説明はいささか抽象的な感じだったので、このような具体的な例に展開して頂けるのは有難いです。
日頃本当にお世話になっているPiggydbとその作者様へ、少しでも恩返しが出来たようで嬉しい限りです。
「インデックスタグ」、「エッセンスタグ」という表現は面白いですね。この話をもうちょっと展開するとすれば、タグを付けるときに、より大勢の人が理解できるような分類体系を採用するか、データベースの文脈に沿った体系を採用するか、ということになるんじゃないかと思います。
両者の使い分けについては、作者様のご指摘の通りだと私も思います。また、「インデックスタグ」、「エッセンスタグ」という考え方は、#394「 "タグ"は"エッセンス"を括ったもの」ぐらいから形になってきたのですが、それから約一ヶ月、試行錯誤と実践を経て、大分、考え方が整理されてきました。
タクソノミーの呪縛から逃れつつ、「インデックスタグ」を活用するためのコツは、一般的な固有名詞のみで親子タグを構成していく事かなと思います。もしくは、全文検索を信じて、「インデックスタグ」は基本的に使わないという割り切った考え方も有りだと思います。
Piggydbから提案したいのは、こういった万能の分類体系にこだわらず、「エッセンスタグ」で自分の問題にフォーカスした方がよい、ということです。
私もその意見に賛成です。「インデックスタグ」は丁寧に構築された場合でも、情報の検索性の向上にしかつながりません。しかし、「エッセンスタグ」を上手く積み重ねることが出来れば、素晴らしいアイデアの創造や、真の意味での情報の理解、知識の獲得につながっていくと思います。また、情報の検索性という意味でも、いわゆるQ&A系サイト(人力検索はてなやOKWave等)に近い(キーワード検索と質問文の中間ぐらいかな)有機的な情報の探し方が可能になっていくと思われます。
「エッセンスタグ」で重要なことを一つあげるとすれば、それはタグ名が必ずしも名詞である必要はなくて、まだ学習が足らずに「もやもや」の状態のときは、一つの「命題」がタグになり得るということです。
なるほど、「命題」ですか! これは的確な表現ですね。ちなみに、「命題」の状態の時は、その「タグ名」が上手く浮かばない状態のことが多いと思われます。その代わりに「もやもや」としたイメージがいくつかある。そういうときこそ「タグフラグメント」の出番ですね!
適切な名詞が浮かばない状態でもタグを作ることができる「タグフラグメント」はやっぱり素晴らしい発明ですね!
その命題について情報を集めていく過程で、適切なキーワードを発見したり、あるいは発明したりできるかもしれないし、派生的なコンセプトを発見できるかもしれない。そのときに、いかに借り物のコンセプトを持ち込まないようにするか、というのがポイントで、これはできるだけ沢山の情報を集めてつながりを作る、ということにかかってくるのではないかと思います。
借り物のコンセプトを持ち込まないようにする」、これは確かに重要なポイントですね。その為には、タグフラグメントの名前に、「これはいったいどんな意味?」といった質問文や、シンプルに「命題A」など、「不必要な先入観を持たない仮タグ」を活用していくのも一つのコツではないかと思います。
そして、とにかく直感的にフラグメント貯めていって、既存のタグ分類を飛び越えた自由な「つながり」をたくさん作っていく。たくさんの情報が集まれば、そこから共通点を見いだしたりしてくことで、適切なキーワードが閃いたり、新たな概念を理解することができるようになるでしょう。
「エッセンスタグ」と「タグフラグメント」はまさに相性抜群! このコンビが生み出す創造力を活用していくのは本当に楽しい限りです。作者様、Piggydbをどんどん楽しく進化させて下さって、本当にありがとうございます!!