"タグ"は"エッセンス"を括ったもの

タグは大きく分けて2種類に分けられると思います。
・一般的なジャンル。(例、ドラマ、アニメ、報道、etc)
・時系列による区分。(2011年8月作成、2011年9月作成、etc)
・固有名詞による区分→#182 固有名詞をタグに使う,#258 タグとつながりの使い分け 等を参考にしました。
※(カテゴリーとは。
1.哲学で、アリストテレス以来の用語。
物事を分類する際、もはやそれ以上に分けることのできない、もっとも根本的、一般的な基本概念
属性、量、状態、関係等。最高の類概念。範疇
2.一般に、同じ性質のものが属すべき範囲、部門。範疇
ここでは、1.をイメージしつつも余り頑なになりすぎないように2.を基本概念とする)
#155 何のために「分類」するのか? での
ではPiggydbにおける「分類」とは何なのか? それは一言で言えば、「ユーザー自身が学習するため」の分類です。本来分類という作業は機械的にできるものではありません。先程書いたように知的負荷の高い作業です。検索のためのタグ付けであれば、単純にキーワード検索でもいいということになってしまうかもしれませんが、本当の分類(classification)は、そのキーワードが情報に含まれるかどうかとは無関係です。よって、Piggydbではユーザー自身が考えてタグ付けすることが重要です。
を私なりに捉えた概念が、エッセンスを括ったカテゴリーとしてのタグということになるのだと思います。

夢は"エッセンス"を集めて百科事典をつくること

何が問題になるのかと改めて考えてみると、やはりタグの数が増えていくに従って全体を把握できなくなり、結果的にタグでの検索を利用しなくなる、結局のところ全文検索だけを使うという状態になることでしょうね。こうならないためにはやはりタグで何を表現したいのか、何のためにタグ付けするのかを意識する必要があるのではないかと思っていて、それが「キーワードとタグを混同しない」というルールにつながったりしています。
に関してですが、私は、完全に、キーワード=タグという認識ですね。
(前提として、シングルユーザーでの使用を想定しています。)
つまり、キーワード=タグにすることによって、
2. キーワードを失念することなくいつでもこのタグで情報が取り出せるという安心感が感じられる
ということを大事にしたいのです。
タグの数が増えていくに従って全体を把握できなくなり、結果的にタグでの検索を利用しなくなる
とのことですが、Piggydbは階層型のタグが使えるので、上手く活用すれば問題ないと思います。
私が考えるに、むしろ的確な全文検索ができるキーワードが思いつくのであれば、
それはきちんと情報が頭の中に整理されていることの証だと思うので、
その場合は心配しなくて良いのではないでしょうか?
むしろ問題なのは、全文検索の為のキーワードも思いつかない場合だと思います。
またこれは個人的な考えですが、
私の夢はエッセンスとしてのタグで百科事典を作ることなので、タグは多ければ多いほど良いという考えです。
ですので、 #256 全文検索を多用しない理由には、ほぼ全面的に同意です。

複数のセントラルイメージを持つボトムアップ、ネットワーク型のマインドマップ

例えば、ドラマの魅力を研究していく目的でアイデアプロセッサとしてPiggydbを使用したいとします。
  1. ドラマの表題でフラグメントを作る。(第一セントラルイメージ)
  2. タグ(親タグは”ドラマ”)として、”ドラマ名”という固有名詞でのインデックスタグを作成して、各フラグメントに貼り付けます。
  3. ドラマの表題の下位フラグメントとして、あらすじというフラグメント(メインブランチ)を作成。
  4. 1シーン=1フラグメントと小分けして時系列のつながりをもってつなげていく。
  5. 上記の行程を繰り返し、複数のドラマの情報を入力します。
ここまでで、まず準備完了です。
そして、各シーン事に、このシーンでは視聴者に何を訴えたいのかということを
”視聴者があこがれる勇敢な心”というような具体的にタグとして括っていきます。
エッセンスを括ったカテゴリーとしてのタグ
次に今度は、”視聴者が憧れる勇敢な心”というタグのついたフラグメント一覧を並列に並べます。
”視聴者が憧れる勇敢な心”という共通の上位フラグメントを作成し、そこからタコの脚のようにつなげていくのです。
つまり、この段階では、(並列関係の)つながりタグが重複しているんです。
では、なぜタグ付けするだけでよいのに、あえて親フラグメントをつくって横のつながりを作るのか
それは、タグによるグループ分けよりも、横のつながりの方が、マインドマップをイメージしやすいからです。
この場合、親フラグメントがセントラルイメージ(第2セントラルイメージ)の役割になります。
こうやって複数のセントラルイメージを持つボトムアップ、ネットワーク型のマインドマップ
を作成していけるのが、Piggydbの奥深さだと私は捉えています。

”つながり”と”タグ”は表裏一体

つながりタグの使い分けですが、現状、私は
  • つながりは発想の連鎖、記憶のつながり、時系列的なつながり、#262「構造的包含関係」
  • タグは、インデックス、そして、エッセンスを括ったカテゴリー、#262「概念的包含関係」
といった風にとらえています。
ですが、#399 複数のセントラルイメージを持つボトムアップ、ネットワーク型のマインドマップ で例を示したように、
私なりの結論としては、つながりタグについては
細かい使い分けはしないというか、役割が重複しても気にしないということです。
重要なのは、フラグメント同士の関連性をきちんとイメージ出来るかと言うことです。
  1. まずは、マインドマップのようにつながりが伸びていき(ツリー状だけではなく、ボトムアップ、ネットワークのイメージを忘れない)
  2. そして、共通点をタグで括って(ここで新しいマインドマップ、チャイルドマインドマップを作るイメージ)、
  3. そのタグをセントラルイメージにして、またつながりが伸びていく。
こういうイメージを持てるかどうかが大切なのではないでしょうか。
  • つながりと'''タグ"は表裏一体
  1. つながりで成長
  2. タグでぽんとワープして集まり
  3. また集まってつながりでウネウネと伸びていく。
もちろん、数あるPiggydbの活用の可能性のほんの一部分でしかないのでしょうが、
私はずっとこんな使い方ができるツールを探していたのです。ありがとう、Piggydb!!

タグの継承について


  1. ドラマの表題でフラグメントを作る。(第一セントラルイメージ)
  2. タグ(親タグは”ドラマ”)として、”ドラマ名”という固有名詞でのインデックスタグを作成して、各フラグメントに貼り付けます。
  3. ドラマの表題の下位フラグメントとして、あらすじというフラグメント(メインブランチ)を作成。
  4. 1シーン=1フラグメントと小分けして時系列のつながりをもってつなげていく。
  5. 上記の行程を繰り返し、複数のドラマの情報を入力します。

上記の作業中、4.の過程であらすじを書いたフラグメントに、その場でエッセンスとしてのタグを付けていくことが多々あります。
その際、次につながっているフラグメントは時系列でつながっているので、必然的に関係のないフラグメントが継承されることになります。
もちろん、ドラマ名という固有名詞のインデックスとしてのタグも継承されるので、
利便性という意味では、ケースバイケースなのですが、
やはり、Pigydbのコンセプトの整理、という意味では、タグの継承機能は削除した方が良いと一ユーザーとしては思います。

"タグ"は"エッセンス"を括ったもの → ...

タグは大きく分けて2種類に分けられると思います。
  • インデックス(内容を指し示すもの。索引。見出し。また、指標となるもの)としてのタグ
・一般的なジャンル。(例、ドラマ、アニメ、報道、etc)
・時系列による区分。(2011年8月作成、2011年9月作成、etc)
・固有名詞による区分→#182 固有名詞をタグに使う,#258 タグとつながりの使い分け 等を参考にしました。
  • エッセンス(物事の本質)を括ったカテゴリーとしてのタグ
※(カテゴリーとは。
1.哲学で、アリストテレス以来の用語。
物事を分類する際、もはやそれ以上に分けることのできない、もっとも根本的、一般的な基本概念
属性、量、状態、関係等。最高の類概念。範疇
2.一般に、同じ性質のものが属すべき範囲、部門。範疇
ここでは、1.をイメージしつつも余り頑なになりすぎないように2.を基本概念とする)
#155 何のために「分類」するのか? での
ではPiggydbにおける「分類」とは何なのか? それは一言で言えば、「ユーザー自身が学習するため」の分類です。本来分類という作業は機械的にできるものではありません。先程書いたように知的負荷の高い作業です。検索のためのタグ付けであれば、単純にキーワード検索でもいいということになってしまうかもしれませんが、本当の分類(classification)は、そのキーワードが情報に含まれるかどうかとは無関係です。よって、Piggydbではユーザー自身が考えてタグ付けすることが重要です。
を私なりに捉えた概念が、エッセンスを括ったカテゴリーとしてのタグということになるのだと思います。

"つながり"は”ブランチ” → ...

つながりマインドマップにおけるブランチに近い概念だと思います。
発想の連鎖、記憶のつながり、時系列的なつながり、そういったものを表現するのが、つながりだと。
ただし、マインドマップではビジュアル的な制約から情報量に制限がありますが、
Piggydbでは(少なくとも情報の入力時には)、情報量に制限はありません。
特に、ブランチと違い、つながりは下位概念方向のみならず、
上位概念、並列概念方向にも伸ばすことが容易です。

双方向をイメージしたセントラルイメージとその疑似再現 → ...

が好材料だったので、例にしてみましたが、ネットワークという視点で考えると、
  • つながりの流れが、逆送したり、ループすることを恐れずに、
  • 下流のブランチ(=つながり)に話題の中心となるフラグメントが出来たら、
  • そのフラグメントをどんどんセントラルイメージフラグメントに指定していく。
で、その際に、もしもつながりが双方向であったら
何ら違和感が無く複数のセントラルイメージを持つボトムアップ、ネットワーク型のマインドマップ
となると思います。
ですが、現状Piggydbでも単につながりをループさせるだけで
(つまり、上位フラグメントと下位フラグメントに同一のフラグメントを指定させるだけで)
フラグメント・ツリービューで一覧表示させることが出来ます。
また、構造的にも少し脳内補完すれば、充分ネットワークをイメージできると思います。

シンプルなボトムアップ式タグフラグメント案 → ...

こんばんわ。
481エラー報告
タグフラグメントの良い使い方が思いついたが、言葉で説明するのは難しそうだ。新しくサンプルデータベースを作って、それをアップロードして作者様に実際に見てもらおう。
で触れたタグフラグメントの活用アイデアについて、実際に使ってみて、だいぶ固まってきたので、ひとまず概要を紹介します。
基本的な考え方は#399 複数のセントラルイメージを持つボトムアップ、ネットワーク型のマインドマップを発展させたものになります。