PiggydbをCMS(Content Management System)として使う

Piggydbには構築したデータベースを公開する機能が備わっています。実際にこのサイト(piggydb.jp)も、この公開機能を利用して運営しています。

作成したドキュメントを部分公開機能で発表する

Piggydbには、作成したデータベースの一部をドキュメント・ビュー(#32)として公開する機能があります。匿名アクセス機能(#37)を利用すれば、データベース全てを公開することができるわけですが、公開する部分と非公開の部分を分けて運用したい場合などは、こちらの部分公開機能が便利です。
公開を行う方法は至って簡単です。公開したいフラグメントに「#public」というタグを付けるだけです。

特殊タグ: #public → ...

#publicタグ、あるいはこのタグの下位に所属するタグが付いているフラグメントは外部に公開されます。つまりログインしていなくてもその内容を見ることができるようになります。ただし、公開されるのはフラグメントのドキュメント・ビューのみです。通常の編集画面は公開されません。
公開されたフラグメントへアクセスするためのURLは、通常のドキュメント・ビューのものと同様になります。以下のようなURLです。
 http://<host-name>:<port>/<war-name>/document-view.htm?id=6
公開されるのはあくまで#publicタグが付いたフラグメントだけです。関連するフラグメントや埋め込まれたフラグメントに#publicタグが付いていなければ、それらを外部から見ることはできません。

公開ホームフラグメント

タグ #public に加えて、#homeタグも付加されたフラグメントは「公開ホームフラグメント」となり、以下のようなURLからアクセスできるようになります。
 http://<host-name>:<port>/<war-name>/public/
 All-in-Oneパッケージをローカルマシンで利用している場合
 http://localhost:8080/public/
公開ホームフラグメントを設定すれば、外部ユーザー向けのポータルを提供することができます。
公開ホームフラグメントに設定できるのは一つのフラグメントのみです。このフラグメントを公開サイトのルート(出発点)として利用します。もし複数のフラグメントに #public と #home タグが付いている場合は、一番最後に更新されたフラグメントが公開ホームフラグメントとして選択されます。

匿名アクセス機能で情報を公開

基本的にPiggydbは、個人であれグループであれ、ログインユーザーのみに閉じて利用するプライベートなツールですが、この機能を有効にすると、ログインしていない匿名のユーザーにもデータベースの内容が公開されるようになります。
ただし匿名ユーザーはデータの編集を行うことはできません。あくまで閲覧のみです。データベースの中身を変更する場合は、匿名アクセス機能の有無に関わらず、ログインしていることが前提となります。
このサイト(piggydb.jp)自体が、匿名アクセス機能を利用しています。このように、作ったデータベースを完全に公開したい場合は、この機能を使うことで実現できます。
匿名アクセス機能は、部分公開機能(#35)とは異なり、全ての情報を公開することになります。

匿名アクセス機能の設定方法 → ...

以下のPiggydbシステム設定(#16)を変更することでデータベースの場所を変更できます。
  • 設定項目: piggydb.enableAnonymous (true: 有効, false: 無効)

匿名ユーザーのホーム画面

トップページのURLにアクセスすると、ログインしていなくても以下のようなページが表示されて、データベースの内容をみることができます。タグフィルタを利用することもできますが、一部のメニューと編集に関係する機能にはアクセスできなくなっています。新規のフラグメントタグを作成することもできません。
特定のユーザーとしてログインしたい場合は、右上のユーザーアイコンをクリックするとログイン画面へ移動するようになっています。